蓮は仏の花です。多くの仏が蓮華座に立ったりお座りになっていらっします。『維摩経』に「泥中の蓮」のくだりがあります。「泥中の蓮」とは、汚れた環境の中にいても、それに染まらず清く正しく生きるさまのたとえで、つぼみの蓮華には、悟りの世界に到達しようとする清らかな菩提心を修行によって高みに昇華させる、一つ手前の姿にも比喩されます。