真言宗では、基本的な修行が行法となります。真言宗僧侶が「真言行者」と呼ばれる所以です。行法は御本尊が大日如来ならば「大日法」不動明王ならば「不動法」です。その行法の中に「心月輪」に関する観想があります。
「密教」という言葉どおり秘密荘厳な修行を経た方に対してでないと詳しくは説明できませんが、その基本は、人間は性善であるとし、「心月輪」は欠けることなく円満な満月のような心であるとされます。ご自身の「心月輪」が観想上宇宙に広がり、宇宙がご自身と一体となる禅定や、「心月輪」の中に梵字を描き、それがご本尊となってご本尊と一体となる禅定などがあります。
今日は中秋の名月、ご自身の「心月輪」が清浄でありますよう・・・。
月輪(がちりん)
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