平成29年7月24日、いわきワシントンホテル椿山荘において、智山教化センター長山川弘巳先生を講師に迎え、「真言宗智山派の現状と課題について」をテーマに平成29年度福島第一教区教化研究会が開催され参加して参りました。
 近年少子化、超高齢化、過疎化、高度情報化の進展、家族関係の希薄化、団塊の世代を中心にした信仰の在り様とそれに伴う葬儀の多面化、多死社会などを要因として、寺院・僧侶のあり方、寺院と地域社会・檀信徒の関わり合いは、劇的に変化しています。
 反面、寺院・僧侶の地域・社会の役割については、時代の趨勢から、特に関心のない方々、不必要と感じる方々は年々増加していることも否めません。
 本年3月に公表された「真言宗智山派の現状と課題」、また公益財団法人全日本仏教会公表の「仏教に関する実態把握調査(2017年度)」等を分析した上で、実践を「見える化」すること、統計から寺との希薄化が読み取れる団塊世代以降への積極的教化策、機をとらえた心のよりどころとしての存在こそ今後真に必要とされる寺院・僧侶の在り様あると結論されました。
「僧侶として自らはブラッシュアップを行い、対外的には積極的に地域に関わることや、住職等の心情・伝えたいことをインターネットよりも、継続的に寺報などの教化ツールをもって檀信徒の皆様に目で見ていただくことが肝要である。」などの感想が聞かれ、気持ちを新たにお寺としてのありようを模索していきたいと思います。